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Fate/Grand Order THE STAGE -絶対魔獣戦線バビロニア-

FGO舞台バビロニアだから私は王と民の話が好きだって言ってるじゃないですか!!好きです!!!って感じでした素晴らしかった…

以下ゲーム本編と舞台のネタバレあり、舞台はぐだこ大阪とぐだお東京を見たので色々混じってるかも

 

 

 

FGOの第七特異点は元々、

半年後に国が滅びることを未来視した王と、

王からそれを聞き、避けられない滅びを前にしてもなお戦うことを選んだ民の話

という側面のある話だと思ってるんですが、今回の舞台はゲーム本編からそういう部分を凝縮してくれていて、本当〜〜に最高でした…

まずウルクの民たちの登場シーンからして、市場で物を賑やかに売ったりしながら、「素晴らしき王の国、誇り高き民の都市」って歌うんですよそれからも何度も…(一度目の歌でもう泣いた)

そして半年後に滅ぶ以上、絶対収穫なんかできないのに、大麦の種を蒔いて「これが命になる」ってまだ何も知らない主人公のぐだたちに諭すんですよ… (二回目でこの辛さにようやく気付いた)

 

最後に500人残った民たちの価値を認めると言ったり、最初にぐだたちに民と仕事をするように言ったりと、ゲーム本編でもギルガメッシュ王の王たるところはゴリゴリにあるんですが。

舞台だと民を一人一人の役者さんが演じて、ほぼいつも舞台のはじとかで生活していて、さらに上記のような追加演出もあって、ウルクの民の誇り高さ、強さがより感じられたなと思いました。

魔獣たちに何度も襲撃されて、半年後を待たずにどんどん仲間が死んで。それでも戦闘に明け暮れるだけじゃなく生活も大事にしてるのがよく分かって、「あ、半年後の最後の最後まで戦い抜くこと生き抜くことそのものが、この人たちの戦いなんだな」ってことが、(ほかの文脈がかなり間引かれてることもあり)ゲーム以上にダイレクトに伝わってきたというか

そしてその民こそが王を王にするんですよね…私は「王」を形容詞として使いがちなんですけど、ギルガメッシュ王は本当に王だった……

見晴らし台からギルガメッシュが号令をかけるところ、大阪ではかなり前の席だったので、ちょうどウルクの兵士たちが王を仰ぐように私もギルガメッシュを見上げるようになって、私も500人の時代の到達点を超えたウルクの民になった気持ちでした。その大阪でカテコで「ウルクの民よ!」と呼びかけてもらえて、ギルガメッシュ王の民となれて本当に幸せでした